昨年暮れ、生化学の遺伝子実験のための毛髪を提供をしました。
アルコール分解能についてということでした。
年明けて今日、結果を知らされました。
私はALDH2(アルデヒドデヒドロゲナーゼ2)の①型でした。
ALDH2はアセドアルデヒド分解酵素の一種です。
簡単にいうとお酒に強いか、弱いか。
これには①1-1型 ②1-2型 ③2-2型の3タイプがあります。
PCR反応の鎖延長 | PCR反応の鎖延長 | |||
ALDH2(遺伝子型) | 表現 | 日本人の割合 | Nomal | Mutant |
①2-1/2-1 | お酒が飲める | 53% | 〇 | × |
②2-1/2-2 | たしなみ程度 | 43% | 〇 | 〇 |
③2-2/2-2 | 飲めない | 4% | × | 〇 |
日本人は②のノーマル+ミュータントが平均的なんだそうです。
①のノーマルのみは、ワイルド。③のミュータントのみは全く分解酵素を持たないため、いわゆる「結婚式の三々九度」や「奈良漬の匂い」だけでも気を付けないといけない方々です。
説によると日本では縄文人はほとんどが①のタイプでしたが、大陸より渡来した弥生人によって複合型の②になったと云われています。ヨーロッパ系は①が多く、モンゴロイド系は②が多いとも云われています。
ALDH2 ②の国別割合
日本人 | 中国人 | タイ人 | フィリッピン人 | ヨーロッパ系白人 | アフリカ系黒人 | 北アメリカインディアン |
43% | 41% | 10% | 13% | 0% | 0% | 0~4% |
飲酒したときに②型では顔が赤くなることがありますが、これをオリエンタルフラッシング、ジャパニーズフラッシングともよばれています。
私は以前から、飲酒しても顔が赤くならず、二日酔いもせず、短時間で酔いが醒め、翌日にも影響しません。今回の実験ですっきり、納得しました。最近は年齢のせいかちょっと弱くなりましたようですが、私としてはポッと頬が赤らむっていうのが憧れでした。
お酒を飲んで顔が赤らむのは一種のアレルギー反応ですから、宴席や飲み会でも無理強いはしない方がよいかと思いますよ。
*注 表の出典は 国税庁HP及びウィキペディアより